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五月病と自律訓練法 2003年 05月12日(月)  No.024
 
五月病とはこの時期よく聞かれる言葉ですが、正確には医学用語ではないんですね。
入学や進級、就職などで新しい環境からくるストレスなどが5月頃に心や体の
重荷となって症状が出てくることから、一般的にそのように言われているようです。

具体的な症状としては、めまい、頭痛、動悸、不眠、倦怠感、イライラ、憂鬱等。

で、これを予防するには、第一にストレスをためないような工夫が大事になります。
自分にとって楽しいと思えること、例えば、レジャーやスポーツ、読書や音楽鑑賞等
自分に合ったストレスの解消法を見つけることが大切ですね。

精神的には、新たな目標や関心を持つことも良いと思います。
また、疲労を感じるときは必ず休養、休暇を取ることが大切です。

今回ご紹介するのは、「自律訓練法」というものです。
名前からして難しそうに思えますが、全然、そんなことはありません。
自律訓練法は、催眠に近い意識状態を自ら作り出すことで過度の緊張状態を解き、
リラックスさせる方法なのです。

病院の心療内科で神経症の患者さんの治療に使われたり、スポーツ選手が集中力を
高めるのにも活用される等、一般的な養生、健康法としても利用できると思います。

東洋医学でも、心身一体と言われるように、心と身体は密接に関係しています。
身体をリラックスした状態に置くことで、心も落ち着かせることができるのです。

ご自分でできる簡単なやり方としては。
まずは楽な姿勢、イスに深く腰掛けたり、または仰向けに寝て、目を閉じます。
両足は肩幅ほどに開いて、両手は膝の上、そのわきに軽く置く。

深呼吸をしながら、身体の力を抜いて、手足に意識を集中し、次のような順番で、
言葉を心に語りかけて行きます。

1.「気持ちがとても落ち着いている」
2.「両手両脚が重たい」 まずは利き手から重さを感じるように意識を集中する
3.「両手両脚が温かい」 重さを感じたら、次は温度の上昇を意識し感じる
4.「心臓が静かに規則正しく打っている」 胸に意識を集中し心臓の鼓動を感じる
   (但し、心臓の悪い人は行わないで下さい)
5.「楽に息をしている」 鼻からの空気の流れ、胸やお腹の動きを意識する
6.「お腹が温かい」 おへその辺りに温感を感じる。お腹が鳴ることもある
7.「額が心地よく涼しい」 涼しい風が額の上を通りすぎるようなイメージ

最後に、必ず消去運動を行います。
両手を握ったり開いたりして、背伸びをする。
もう一度深呼吸をして、目を開く。

以上のような方法です。
最初はちょっと難しく思えるかもしれませんが、これも慣れかと思います。
やってみれば意外と効果的、って思われるかもしれませんよ。
是非、お試し下さいね。

【本日のキーワード】

自律訓練法

 
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◆「ぽちの雑記帳」  03年05月09日
◆「それでええがね」 03年05月12日


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  編集責任: 飯谷 和彦     「はり院 やわらぎ」  鍼灸・脉診流漢方はり・小児はり
 
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