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梅雨寒(つゆざむ) 2003年 07月15日(火)  No.032
 
ここ何日か、肌寒い日が続いていますね。
こんな時は体調を崩しやしく、ちょっとした油断で風邪など引いてしまいがちです。
くれぐれもご注意下さい。

ところで、「梅雨寒」という言葉をご存知でしょうか?
梅雨寒は俳句などの夏の季語にもなっているそうで、どうやら共通語のようですが、
実は、こちら西日本ではあまり聞かれない言葉です。

東日本では「梅雨はしとしとと雨の続く季節」と言われるように、梅雨はしとしとと
中途半端な雨が続いて、さらにオホーツク海から地上付近に吹き出す寒気の影響で
西日本では考えられないほど、突如として極端に寒くなる日があるようです。
本来、そのような現象を「梅雨寒」と言うのだそうです。
梅雨寒は人に悪影響を与えるでなく、稲作などにも冷害の心配をもたらすとのこと。

一方、西日本では,梅雨本番になると,発達した積乱雲の集団がたくさん出現し、
頻繁に集中豪雨をもたらします。
一つ一つの集中豪雨は、ある時間に局所的に分散して起こりますので、それほど意識
をすることはないかもしれませんが、梅雨の時期全体でみれば西日本は広範囲で
多量の降水量があるというわけです。

よく「梅雨が明ける前に、梅雨末期の大雨がある」といわれることがありますが、
西日本に関しては、梅雨時期全体を通して、日常豪雨が起きやすい状態であるので、
それは当てはまらないみたいですね。

さてさて、こんな時期は、先にも書いたように、健康な方でも体調を崩しがちです。
ましてや、なにかしら身体に痛みを抱えていらっしゃる方にはとても辛い時期です。

「梅雨のじめじめ、梅雨寒は、神経痛・関節炎の大敵」とも言われるように、
梅雨の時期は、もともと、じめじめと湿度が高いこととと、梅雨寒の極端な低温で、
神経痛や関節炎にとってはダブルパンチ、痛みが非常に出やすくなります。

また、梅雨前線上の低気圧も、痛みの出やすい気象要素になります。
「古傷が痛むと雨が降る」の言葉通り、低気圧が近づくたびに体が痛むというような
ことにもなりかねませんね。

梅雨明けにはもう少し時間がかかりそうです。
漢方では、湿邪、寒邪といいますが、それらの邪に冒されないように、万全な対策を
もって快適な一日をお過ごし下さい。


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◆「良樹細根」    03年07月19日
◆「ぽちの雑記帳」  03年07月20日


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