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処暑 2003年 08月23日(土)  No.037
 
今日は、二十四節気のうちの、処暑 (しょしょ) といいます。
処暑は「暑さが止む」と言う意味。
本来であれば、萩の花が咲き、朝夕は心地よい涼風が吹く頃のはずなのですが、
なぜか今年は今ごろになって、やっと真夏本番といった暑さですね。

今までが涼しかったから、こんなに急に暑くなると、ほんと辛いですね。
昼間の暑さなんて、もう尋常じゃないもの。
夜も、涼しいとは言いにくいですが、さすがに真夏の熱帯夜はないみたいですね。
いくら異常気象とはいえ、着実に秋は来てるってことなのかな。

とはいえ、昼間これだけの暑さですと、屋外で運動や作業をされる人は要注意。
以前にも熱中症のことを話題にしましたが、予防対策を万全にお願いします。
事故が起きてからでは手遅れですものね。

先回にも、水分補給、特に塩水の補給が肝心だということをお伝えしましたが、
ご存知のように、人間の体液は薄い塩水がベースになっています。
それは、人間をはじめ、ほとんどすべての生き物は海から発生したためで、
その身体の中には海水に近い成分を含んでいるというわけなのです。
ちなみに、病院などで使用する生理食塩水は人間の体液に近い状態に作られており
その濃度は、0.9パーセントです。

さて、ここで、質問です。(笑)
海水1リットルを煮詰めると、何グラムの塩がとれるでしょうか?

答えは、約35グラム(大さじ2杯ちょっと)です。

ひょっとして、9グラムと思われた方もいらっしゃいました? 残念でした。
前振りもあったしね。つられちゃった方、ご免なさい。(笑)
実は、現在の海水の塩分は約3.5パーセントなんですね。
実際に、海水を舐めてみると、かなり塩辛いと感じますよね。
海によく行かれる方はご存知だと思いますが。

何億年も前、生物が誕生した頃の古代の海水の塩分は約0.9パーセントでした。
でも、水は地球をまわりめぐって、土壌の塩類を溶かし、濃くなって来たのです。
地球の環境も、海水も、年代とともに、変化しているのですね。
これもある意味、進化なのかな?

そんな中にあって、人間の体液が約0.9パーセントというのは、興味深いです。
人間は自身の体の中に、古代の海の記憶を残しているのですね。
なんだか今更ですが、生命の不思議を感じてます。


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◆「それでええがね」 03年08月23日


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  編集責任: 飯谷 和彦     「はり院 やわらぎ」  鍼灸・脉診流漢方はり・小児はり
 
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