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大雪 2003年 12月07日(日)  No.047
 
大雪(たいせつ)になりました。

ちなみに、大雪(おおゆき)ではありません。(笑)
でも、本来なら、そんな話題もどこかで聞かれる頃なのにねぇ。
ただ、今年も暖冬というわけでもなくて、単に、2週間くらい季節が後にずれているだけのようですね。
ようやくというか、今週辺りからは、独特の冬空も見られるようになってきました。
寒い冬の到来は苦手だけど、でも、異常気象というのも心配です。
とりあえず、ちゃんと冬がきてくれそうで一安心ということろでしょう。

大雪とは、陰気が積んで雪となるという意味で、この頃は天気も定まらず、しばしば降雪をみるようになります。この頃を過ぎると、北風が日増しに強くなり、 急に冬らしい季節になり、寒さが増します。
また、海では鰤(ブリ)などの冬の魚の漁が盛んになり、山では熊が冬眠に入り、里では南天の実が赤く色づく頃でもあります。この時期の南天は、他に明るい 色のものがないだけに、ひときわ目を引きますね。

うちの庭にもこの南天がありますが、実が赤く奇麗に色づくと同時に、すずめなどの鳥たちの格好のえじきになります。
この時期になると、決まって、おばあちゃんと鳥たち格闘が始まるんですよ。
放っておくと、あっという間に、実が食べられてなくなってしまいますからね。
でも、結果的には、賢い鳥たちにやられちゃうんですよ。(笑)
毎年わかっていても、やっぱり、みすみす食べられちゃうのは惜しいんでしょうね。

でも、なぜ、南天の実は赤いのか、ご存知ですか?
もっと地味な色だったら、鳥たちに食べられなくても済むのにね。

実は、この南天。
鳥たちに食べられることを目的として、遠くからでもよく目立つように自ら赤く色づけているのですね。
南天の木を大切に育てて、赤くなる実を観て楽しむ人間たちには残念なことではあるのですが、南天としてみれば、鳥たちに食べられたほうが有難いのです。

南天の実は鳥たちに食べられますが、その種だけは消化されず、そのまま糞の中に混じって排出されます。鳥たちは飛び回って遠い距離を移動しますので、結果 的に広い範囲に、その種子がばらまかれることになるのです。
南天はそのことを知り、自分たちの子孫を広い範囲に残すために、敢えて食べられようとしているのです。凄い知恵?ですよねぇ。

それともう一つ、これも不思議なことですが。
南天の実は、木の上でそのまま完熟して、種が地面にこぼれたとしても、決してそこから芽が出ることはありません。
鳥たちに食べられて排出され、地面に糞となって落ちたものだけが発芽するのです。
どうやら、鳥たちのお腹の中を通るときに、その消化酵素や何やらの影響を受けることによってはじめて、発芽可能な種子となるのだそうです。

ほんと、自然界って、不思議なことばかり。
でも、これもまた、必然のサイクルであり、すべて有難いお蔭様なんですね。
自然の営みに驚くとともに、感謝するばかりです。



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◆「茶ぃなたいむ」  03年12月09日
◆「それでええがね」 03年12月12日


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