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七草粥を食べよう 2004年 01月07日(水)  No.050
 
今日、1月7日は、「七草の日」ですね。
七草粥を食べる日として、ご存知の方もおみえになることと思います。

7日の朝に七草粥を食べると、1年中病気にならず、寿命が延びるといわれます。
お正月のごちそうやお酒で疲れた胃を消化のいいお粥で休ませ、ビタミン豊富な青菜等で栄養バランスを整えるのは、とても健康的です。

ちなみに、春の七草には、増血作用・利尿作用・消化促進作用等の効能があります。
また最近の研究で、「七草のエキスが、大腸の炎症や発ガンを抑える効果がある」ということも分かってきました。これぞまさに万病の薬、偉大なる古人の知恵 ですね。

七草粥は、本来、お米だけの白粥に、よく刻んだ七草を混ぜ合わせ、味付けも塩だけというシンプルなものですが、これもまた、地方によってそれぞれのようで す。
皆さんのところでは、どのような七草粥を食べられるのでしょうか?

私のところでは、子供の頃から、カツオ出汁、醤油味の、お粥というよりは雑炊のようなものを食べてました。なのでそれが当たり前だと思ってましたけど。 (笑)
近くのお友達に聞いても、それと似たようなものが多いようです。
中には、お正月に余った餅を入れて、それこそ雑煮のような雑炊のような。。。
これも、なんとなく、この地方のお土地柄、性格が出ているような気がしますが。

さて、七草の種類は地方によって多少の違いがあるようですが、一般的には、

 せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、
 すずな(かぶ)、すずしろ(大根)


この七つを「春の七草」といいます。

七草の風習は、古くは「人日(じんじつ)の節句」「七草の節句」ともいわれ、もともとの原形は中国から伝わったものです。
旧 暦の一月七日は、新年の占い始めの日であるとともに朝廷や幕府に年賀を述べる日でした。平安時代に「七草粥」を食べることが慣例になり、江戸時代では、五 節句 (1/7人日の節句、3/3上巳の節句、5/5端午の節句、7/7七夕の節句、9/9重用の節句)の一つとして、将軍、諸侯が七草粥を食べる公式行 事になりました。
それが時代の流れとともに、庶民にまで広がり、この日に「七草粥」を食べると邪気が払われ、無病息災でいられるという慣習になったということのようです。

また、七草粥は、前日、6日から準備をするのが習わしです。
6日の日中に野山にでかけて七草を摘み、その晩に、七草を刻んで、下ごしらえをするわけですが、そのやり方にも決まりがあるのです。

まな板に七草をのせ、清めた包丁やすりこぎ、火箸などの七つの家庭用具で、たたきながら、「七草囃子」という歌を歌います。

 ♪七草 なずな。唐土の鳥が、日本の土地に渡らぬささに、七草たたけ・・♪

皆さんは、ご存知でした?
恥ずかしながら、私がこれを知ったのは去年で、あるテレビ番組がきっかけです。
「ピュア・ラブ」というお昼の番組ですが、これが好きで欠かさず見てました。
他に見ていた方ありますか?

これ、純愛ドラマなんですが、とてもまじめなドラマで、特に、医療関係のことや、またお寺、仏教のことなどについて詳しい描写があり、私にはとても興味深 く、勉強になる内容でした。昨年、パート3で完結のようでしたが、是非、パート4もお願いしたいものです。

先程の七草の歌は、その番組で歌われていたもの(多分。)ですが、これも地方によって、それぞれ違いがあるようですが、それもまた特色で面白いと思いま す。
歌詞を読めば判るように、これは鳥追い歌の一つです。
穀物を作る上では害となる鳥を追うという意味もありますが、その昔は疫病の病原菌は、大陸から渡ってくる鳥が持ってくると考えられていました。その鳥を追 い払ってその年の豊作を願う気持ちがこの歌を生み、七草粥と結びついたようですね。

いずれにせよ、年頭に一年の無病息災を願う有り難い行事です。
出来れば、家族みんなで「七草粥」を食べたいものですね。


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  編集責任: 飯谷 和彦     「はり院 やわらぎ」  鍼灸・脉診流漢方はり・小児はり
 
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