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「はり院 やわらぎ」
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冬の運動と風邪予防 |
2004年11月22日(月)
No.066 |
今日は、二十四節気のひとつ、小雪(しょうせつ)です。
秋の日差しも次第に弱まり、これから少しずつ冬に向かって行きます。
そろそろ冬の支度を始めないといけませんね。
秋は運動の季節でもあり、スポーツを楽しむには絶好の季節です。
でも、秋だけでなく、冬にだって、サッカー、マラソン、スキー等々、寒い季節ならではのスポーツがいぱいありますよね。
心待ち、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
ただ、これからの時期は体温と外気温の差が大きい為、身体を動かした後の管理がとても大事になります。風邪などの感染症にかからないためにも注意が必要で
すね。
冬になると風邪をひく人が多くなる、というのは周知の事ですが。
風邪の代表的な原因としては、上気道の粘膜に感染するライノウイルスです。
このウイルスは34度前後の温度で増殖しやすいという特徴を持っています。
上気道の温度が下がると、ウイルスにとっては増殖するのに都合のいい条件が整うことになるわけですね。
運動をした後、上がった体温を通常の温度に戻すため、汗は蒸発して身体から熱を奪おうとします。ところが冬場は外気温が低いため、汗は蒸発せずに身体の表
面に残ってしまうのです。この残った汗が問題。
運動の直後は、身体の表面近くには大量に血液が流れていて、この血液が外気で冷やされた汗の影響で急速に温度を下げて、身体の中心部の体温まで下げてしま
う恐れがあるのです。なので、汗をかいたらこまめに着替え、身体を冷やさないようにするのも大事かと思います。
また、空気の通り道である上気道は普段でも体温よりわずかに温度は低めです。
が、運動の後には、呼吸で上気道が冷え、粘膜の血流が減るために、上気道の温度は更に低くなります。しかも、元の体温に戻るのにはしばらく時間がかかるよ
うです。この間にウイルスの増殖、感染を招くことになるわけですね。
運動が終わった後、上気道が特に冷えやすい。汗をふくのはもちろん、それに加えて、のど元をしっかり温めて、湿度と温度を保っておくことも大切なのです。
簡単なのは、マスクをすること。それでは見栄えがわるいというなら、マフラーなどをしっかり捲いて、のど元を温めるように。
運動後のケアはその後の体調を左右することになります。
冷え込みが厳しい朝のジョギング等は更に注意が必要です。
汗の管理とともにエネルギーの補給にも気を配らなければいけません。
起きた直後の身体は寝汗が少ないので気づきにくいかもしれませんが、呼吸や蒸発、排尿などで水分がかなり少ない状態になっています。
朝起きたらまず水分を補給し、身体を温かくしてから運動を始めるのが安全です。
冬の運動は冷えた筋肉を急に動かさないためにウォーミングアップは欠かせません。けれど、それだけではなく、運動前の水分および栄養の補給、そして運動後
の風邪防止ということも合わせて十分にご注意戴きたいと願います。
最近では、運動後の汗による冷えを防ぐだけでなく、汗を吸収し、その時生じる吸着熱で保温効果をたかめようという高機能ウエア、肌着、シャツなどもあるよ
うですから、そんなのも活用されるのも一つの手かもしれませんね。
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