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「はり院 やわらぎ」
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◆ 傷は消毒しないで治す? |
2005年
08月17日(水) No.076 |
お盆を過ぎて、忙しい夏もそろそろ落ち着く頃でしょうか?
猛暑のほうも、朝晩は幾分和らいできたような気がします。
でも、日中は相変わらず残暑厳しいですね。
昨日は東北のほうで大きな地震もありました。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。夏休み後半、これから海や山へ出かける予定の皆さんは、くれぐれ
もご注意下さい。
このところ、雨が降ることも多く、なんだかすっきりしない日が続いています。
こんな時は、病気や事故も起こりやすくなります。どうぞご用心を。
さて、夏休みといえば、子供のすり傷、切り傷が増える時期ですね。
傷の手当てといえば、「傷口を良く洗い、アルコールなどで消毒した後、通気性の良いガーゼで覆って早く乾燥させる。」というのが一般的でした。
ところが、最近、傷口を消毒せず、水で洗った後、乾かさないようにシートなどでぴったり覆って治す「湿潤療法」という治療法が広がっている
んだそうです。
従来の方法より、痛みも無く、治りも早いとして、医療現場でも採用する医師が増えているようですね。
消毒とガーゼは傷が自然に治ろうとするのを妨げる。と、指摘する医師がいます。
消毒薬は細菌を殺すが、同時に傷口の再生に必要な生きた細胞まで傷つけてしまう。
また、傷口からしみ出てくる浸出液には傷を修復する成分が含まれているが、ガーゼで覆うと乾燥してかさぶたになる。かさぶたはガーゼにくっつき、ガーゼ交
換時に治りかけの皮膚も一緒にはがれ、痛いうえ、治りも悪くしている、とのこと。
確かに言われてみればそうかもしれませんね。
せっかくくっついた傷口がかさぶたがはがれてまた元のジュクジュク??
なーんていう経験、誰でも一度や二度あるのではないでしょうか?
なんだか無駄な作業をしているような氣もしていたんですが。 苦笑。
自然治癒力を大事に考えるというのは、東洋医学では基本です。
が、最近では、ガン治療における免疫療法等、自然治癒力を優先に考える治療法を提唱する西洋医学のお医者さんも徐々に増えてきましたね。
個人的にはとても嬉しく思っているのですが。。。
実はこの湿潤療法、欧米では40年も前から行われていて、日本でも、床ずれの治療法として、10年ほど前から行われて来ているようです。
初めは、消毒しないことへの抵抗も強かったみたいですが、今は賛同する医師の数もどんどん増えているようですよ。
今度、外科に行くような事があれば、是非、「湿潤療法をお願いします」と言ってみて下さい。知らないお医者さんは遅れてるかも?? 冗笑。
湿潤療法の正しい施術方法は、
1.傷口を生理食塩水または水道水で洗い、異物などがあれば取り除く。
2.傷口の潤いを保てる素材でできた被覆材で覆い、乾燥を防ぐ。
被覆材については、シート状やパッド状のものが開発されていて、医療用だけでなく、一般家庭用のものも薬局で入手できるようです。
専用シートがない場合は、家庭用のラップにワセリンを塗るなどでも対応できるようですね。但し、傷が大きい場合は、念のため、病院で診てもらいましょう。
まずは、ケガなどをしないように十分注意をすることが大切です。
でも、もしもの場合、是非、このような方法も試していただけばと思います。
この情報がお役に立てれば幸いです。
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